雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

9月24日 「ナヌムの家」の資金疑惑

2020.09.24

 ナヌムは「分かち合い」という意味だ。「ナヌムの家」は、慰安婦被害者の支援施設だ。1992年にソウル市内に開館し、95年にソウル近郊に移転した。これまでに20人以上が暮らしてきた。福祉施設である傍ら、慰安婦問題の歴史館を併設し、日本人職員も在籍。日本からも多くの見学者が訪れてきた。
 その「ナヌムの家」が資金疑惑で揺れている。告発者によると、累計10億円以上の寄付金を集めながら、被害者支援にはその5%以下しか使っていなかったという。「ナヌムの家」側は、「調査団が発表した結果は歪曲されたものだ」と反論している、という。
 私は、2000年頃にこの「ナヌムの家」を訪問しました。歴史館での展示に衝撃を受けました。施設にも入れてもらい元慰安婦の方々と話もさせていただきました。いい印象しかなかったので、今回の資金疑惑が正直信じられません。
 ただ、お金が集まると、それを管理する人によこしまな心が芽生えることは、どんな団体にもありうることです。当然、人権活動を標ぼうする団体にもそれはあてはまります。そして、団体の中でお金を管理している人は、いいことを主張して活動している団体だから多少のことはいいじゃないかと甘えた気持ちが生まれてくるだろうし、外の人々には、いいことをしている団体が不正なことはしないだろうという思い込みがでできます。その結果、不正があっても発見しにくい状況が生まれてくる。
 どんな団体でも、お金を管理している人には不正をする危険があるということを前提に日常的な監査体制が必要なのだと思います。
 本当のことはわかりませんが、不正があったのであれば潔く反省して出直してほしいと思います。

馬場秀幸  カテゴリー:その他